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20110106

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モノ学



2010年1月、『物からモノへ』と名付けられた展覧会が、京都大学総合博物館で行われた。これは、
鎌田東二が代表を務めるモノ学・感覚価値研究会 http://homepage2.nifty.com/mono-gaku/ 
の成果発表の場であった。
この研究会では、「もの」という日本語が宿している意味の広がりや感覚価値を、研究者と芸術家が
協同して探求している。「もの」には、物質的側面としての「物」、人格的側面としての「者」、そしてモノ
ノケやモノノアハレなどにみられる霊的な側面としての「モノ」の意味が含まれている。中でも私たちは、
「モノ」の側面に着目する。作品は、ただの「物」ではなく、そこには「モノ」が宿っている。
作家も「物」をクリエイトする「者」ではなく、「モノ」に憑かれて作品を生み出す依代(うつわ)であると
考える。このコンセプトの表現実践が『物からモノへ』展であった。

その続編が、この度の展覧会『物気色(モノケイロ)―物からモノへ―』である。舞台となるのは、
相国寺(京都市上京区)の隣に位置する築120年の旧邸、虚白院(キョハクイン)。
かつては朝鮮通信使ゆかりの地であり、大正期には日本南画院の本部、戦後は女子教育の拠点と
なった場所である。初代主人の南画家河野秋邨を慕って、田畑忍(同志社大学元学長、故人)を始め
とする京都を代表する文化人が集ったサロンでもあった。

私たちは、ここから「物気色」のアートを発信する。「物気色」によって西洋と東洋、美術と工芸、
経済と芸術と科学などの既成の枠組みを乗り越えたいと考えている。そして近い将来、「MONOKEIRO」の
コンセプトのもとに世界中のアーチストが京都に集結し、新たな文化を発信する日が来ることを夢見ている。
その時、私たちは新たな文化の発信拠点となった京都を≪京都藝苑 Mouseion≫と呼ぼうと思う。
この展覧会は、≪京都藝苑 Mouseion≫の実現に向けた活動の第一歩なのである。

(教員/上林壮一郎)


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